2008年 12月 07日
京都 金閣寺
ひき続き、京都の旅の記録です。
11月14日(金)上洛2日目、糺の森と下鴨神社を散策した後、
数年前からのあこがれだったほうせんという甘味処でひと休み。
しばし人混みから逃れ、幸せなひとときを過ごした後、
お店近くのバス停で北大路ターミナル行きのバスを待っていたところ、
最初に現れたバスは、金閣寺道を通る路線だった。
この時、すでに3時過ぎ、
この季節、日没も早いので、そろそろホテル付近に戻ろうと思っていたけれど、
なぜだか、バスのドアの上に標示された「金閣寺」という文字を見た時、
とっさに「金閣寺へ行こう!」と思ってしまった私。
そこで、急遽予定は変更され、いざ、金閣寺へ。
光が弱くなって、うまく写真が撮れないのは承知の上でのこと。
金閣寺(正称北山鹿苑寺)は、足利幕府3代将軍 足利義満の別邸で、
義満の死後、その遺言により禅寺として生まれ変わったとのこと。
世界文化遺産でもあるこのスポットに、この日到着したのは午後3時45分。
閉園が5時なので、散策時間は1時間ちょっとしかない。
それなのに、まだまだけっこうな人混み。
それも、なぜか外国人が多い。
今回の上洛では、どこもかしこも外国人観光客がいつもより多くみられたけど、
中でも、ここが一番多く、外人さんたちであふれていた。
何か、海外の方が心ひかれるものがあるのだろうか、
あるいは、京都で一番著名な観光スポットだからなのだろうか。
私にとっては、高校の修学旅行以来2度目の訪問。
でも、修学旅行で訪れた時の記憶は皆無。
同じく修学旅行の時に訪れた銀閣寺は、うっすらながら記憶があり、良い印象が残っていたので、
なんとなく、銀閣寺 > 金閣寺 と決めつけて、それほど興味がわかなかった。
でも、紅く色づきはじめたカエデの参道を進み、
この、鏡湖池(きょうこち)に映る金閣の美しい姿を目の当たりにした途端、
素直に感動してしまった。
それは、もっと明るい時間に立ち寄ればよかったと、後悔したほど。
そんなわけで、多くの外人さんたちに負けじと、
ベターポジションスペースが空くのをしつこく待ち、
何度も、何度も、シャッターをきった。
この日、最後の最後に、一番熱中して撮影した。
でもでも、やはり、あの感度はなかなか残せず。う~ つらい。
もっともっと、素敵だったのに。
ちなみに、金閣寺は1950年に放火により一度消失したことは、
三島由紀夫や水上勉の小説の題材になったことでも知られたこと。
現在の建物は1955年に再建されたものだけど、
屋上にあった鳳凰は、火災以前に取り外されていたため焼失をまぬがれたようで、
なんと現存するらしい。
鳳凰好きなので、こんなエピソードは嬉しい。
さて、かなりの時間を池&金閣付近で過ごしたあと、
一応、境内をひとまわり、散策することに。
でも、もうずいぶん光りが弱くて、暗いと視力がますます鈍る私にはつらい。
↑は数奇屋造りの茶室の夕佳亭(せっかてい)。
こじんまりとした建物ですが、雰囲気、すてきです。
もっと、明るい時間に来れば良かった。
境内にはほかに、竜門滝とか、舟形石とか、見所はあったようですが、
恥ずかしながら、全く、気づかず。
予定外だったので、予習もしていませんでした。
夕佳亭の近くには、実際にお茶を楽しめる茶所も。
お抹茶いただきたかったけど、もう遅い時間だったのでパス。
銘菓 金閣(金箔入りらしい)、食べたかったな。
↑は、総門まで行く途中にあった鐘楼。
紅葉は、まだまだ色づきはじめ程度でしたが、カサカサ度が低く感じられ、
けっこう良かったです。
庭園も、もっと明るい時間に散策したら、また違った印象だったに違いない。
ちなみに、金閣寺では、入場料を払うと、入場券ではなくお札がいただけます。
↑は誰かの落としもの。私はちゃんともって帰ってきました。
そして、しつこく最後にまた金閣を眺めに。
足早での一周だったものの、すでに4時40分すぎ。
この日最後の青空と、うっすら茜色に染まった雲が美しかった。
それにして、こんなに建物ばかり執着して撮ったのは、久しぶりでした。
金閣パワー、すごいです。
京都旅の記録、まだまだ、続きます。
京都で撮影してきた画像は、分家blogにも続々アップ中。
鳳凰も登場します。
お時間がある方、ぜひ、のぞいてくださいね。
比較的、気に入っている画像です。
by rucolaperla
| 2008-12-07 19:41
| 京都紀行