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春の京都紀行 7  ~ そして京の都を後にする

                              京都駅で買ったお弁当。美味しかったです。
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4月11日(火) 京都でのプティバカンス最終日も朝から雨。けっこう強く降っている。
帰りのANA機は4時5分関西空港発なので、
京都を1時45分に出る、特急はるか33号に乗らなければならない。
今度来る時は、絶対に始発便と最終便の航空券が取れるよう、早め早めの行動が大切と、心に刻む。
予定では、前々日、前日同様、早めに朝食を済ませ、早めにチェックアウトをし、
いったん京都駅で荷物をコインロッカーに預け、駅周辺の東寺や六孫王神社、そして渉成園あたりで
最後のお花見をと思っていたのだけど、さすがに2日続けて大雨の中を歩く元気はない。
またもや当初の予定を変更し、少し遅い時間にゆっくりゆっくりと朝食をいただき、
JRの時間まで百貨店と錦市場をぶらぶらしながらお土産を探そうと決めた。

ホテルでの朝食はバイキング。和、洋、そろっている。
そうそう、私が滞在した京都ロイヤルホテル&スパは、驚くほど海外からのお客様が多く、ほとんどが欧米人(年輩者多し)。前日など、レストランで朝食をとっている、おおよそ3分の2が外国の方だった!
今日はというと、日本人、欧米人、半々ぐらいか。
そういったこともあるのか、こちらの朝食は断然“洋”の朝食が美味しかった。
パンも数種類がそろっている(とくにベーグルが美味)。
スープも2種類毎日日替わりで、大好きなフライドポテトも、3日とも違うカタチだった!
一日目と二日目は、時間が惜しいのでゆっくりできなかったが、
今日はちょっとたっぷりめに、ゆっくりと。。。
ラストはコーヒーのおかわりも。

朝食を食べながら、ふと思い立った。
そうだ、河井寛次郎記念館へ行こう。
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        ↓最終日の朝食。よく食べた。
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河井寛次郎(1890~1966)は、大正から昭和にかけて活躍した陶芸家。また、文章もとてもうまい人である。京都・五条坂にあるこの記念館は、寬次郎の住居兼作業場だった場所で、家具その他生活に関わるものの設計は寬次郎自身が手がけたものとのこと。
以前、美の巨人たち といテレビ番組で紹介されていて、
その作品と、人そのものに深く興味を覚え、京都に行く時はぜひ訪れたいと思っていたのだけど、今回はあくまでも桜が主役の旅だったので、時間の都合が難しく、諦めていた。
予定が決まればその後の行動は早い。
朝食後、10時前にはホテルをチェックアウト。地下鉄を乗り継ぎ京都駅へ。
JR駅付近のコインロッカーに荷物を預け、とりあえず記念館に電話を入れ、営業していることを確認。
清水寺方面へのバスを探していると、幸運にもすぐパスはやってきた。しかし、すごい行列。
清水寺の他、三十三間堂、京都国立博物館などへ行く場合も利用するバスなのだ。
バスは10分ほどで馬町というバス停に到着。下車後は徒歩数分で目的地にたどり着く。
その建物は、京都らしい路地に、町屋のたたずまいを見せている。
ドアをあけると、既に数多くの見物客が。しかし、とても静謐な空気を感じる。
入館料は900円。規模を考えると少々割高感はあるが、民間であること、記念館の維持には費用を要するだろうことを考慮すると、やむを得ないと考える。
受付け近くにある吹き抜けが、なんとも私好み(だが、きっと冬は寒いだろう)。
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       ↓中庭
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       ↓これは彼の作品ではなく、家を建てたときに石屋に造らせたものとのこと。
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なかでも、やはり目をひいたのは、2階に展示されていた猫の彫りもの。
(作品の撮影は禁止みたいだったので、絵はがきを買いました)。
勝手気ままな、その場その場の予定変更、今回は本当に全て良い結果となりました。
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寛次郎の記念館を出た後、とりあえず西に向かって歩いていたら、幸運にもタクシーをひろうことができた。この旅、最初で最後のタクシー移動は錦市場まで。
本当は高島屋百貨店を見てからと思っていたが、ちょっと間違えて大丸へと言ってしまい、
訂正も面倒だったので、結局大丸デパートで降り、錦市場を西側の端から見学する。
あこがれの京野菜はちょっと高い。荷物にもなりそうなので今回はパス(後で少々後悔)。
左手に好みの感じの器屋さんがあったので、中に入ってみる。価格はピンキリ。
素敵な器がたくさんだが、持って帰るのが難しそう。
贔屓にしている福珠窯(佐賀の有田焼)の、焼酎用の器をみつけてしばし悩むが、
やはり買わず(これも少々後悔)。
そのまま特に買い物もせずにブラブラしていたが、東の端までたどり着く前に、そろそろお時間。
引き返し、大丸百貨店を少々のぞいた後、京都駅に戻り、地下街の土産もの屋で実家や職場などへのお土産を物色。やっぱり定番は生八つ橋とお漬け物。
そして、予定どおり1時45分の特急はるかで京都を後にする。

         ↓飛行機の中から。
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飛行機の中で、今回の旅の色々に思いをはせていた。
桜が一番美しかったのはどこだろう。
染井吉野は哲学の道、薄紅の枝垂桜は動物園、そして、八重紅枝垂桜は二条城。
中でも、やはり哲学の道は素晴らしかった。
ひとりでブラブラも悪くなかったけど、大好きな人と歩けたら、もっと気持ちがよかったのだろう。
次は美味しかったもの。
おばんざいも、創作料理も、京都でいただいた和食系は皆どれもすこぶる美味だった。
中でも印象的だったのは、生麩とタケノコ料理。
それから、何度でも通いたくなる散策ルートは清水寺から八坂神社まで。
そして、一番気に入った場所は鴨川。もっともっと、ゆっくり歩いてみたかった。。

まだまだやり残したこともある。
観光名所では、やっぱり京都御所は心残り。そして、伏見稲荷も気になる(次は必ず!)。
案外ハデ好きな自分に気がついたので、金閣寺はけっこう好みかもしれない。
今回中に入ることができなかった京都文化博物館も次回のお楽しみ。
他にも洋館、雑貨屋さん、カフェ巡り。。。きっと飽きないだろう。

そうそう、今回はかさぎ屋のぜんざい以外は、和も洋も、甘いものをいただく機会がなかった。
それから、おうどんも食べてない。
お土産だってそう。金平糖も探せなかったし、(八つ橋は買ったけど)三色団子も生麩も京番茶も買いそびれた。
器好きなのに、ほとんど器屋を見て回る時間がなかった。
(観光客仕様じゃない清水焼のぐい呑みが欲しかった)
本当は骨董屋さんだって少々気になっていたのに。
きもの屋さんものぞいて見たかったな。根付か帯留め(あるいは足袋?)程度なら、
買えたかもしれないなぁ。。

そんなことをとりとめもなく考えていたら、どうしても、すぐにまた訪れたくなってきた。
とりあえず、秋頃にはぜひ・・・

これはきっと、京都の魔法に違いない。とてもとても、気持ちの良い魔法である。

                 ■今日のおまけ
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大丸百貨店で買った京都のお酒、純米吟醸 京生粋(佐々木酒造)。
実家の父へのお土産に。ちょっと味見しましたが、予想に反して辛口でした。

             ****************

とっても私的な旅の覚え書きなのに、一週間も続けて投稿させていただきました。
のぞいてくださった皆さま、おつきあいいただき、ありがとうございます。
一応、こちらはまだ猫ブログのつもりです(笑)
明日からは、ルコペル中心にもどりたいと思います。
(とはいうものの、後日番外編を少々用意していますので、あしからず。。)
by rucolaperla | 2006-04-19 00:22 | 京都紀行

今日も、明日も、明後日も、いつも親ばかな家猫写真館

by rucolaperla
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